マルコとの思い出

友人の母親が代々木のシェアハウスを訪ねてきた。友人の母親は息子が半年とちょっと住んでいたシェアハウスを見に来たのだ。友人は去年の5月に亡くなっていたが、私には未だに実感が沸かないままだった。今回も時間が合わなくてお母さんだけが見に来たんだなと思ってしまうくらいに。

友人の母親はシェアハウスに彼が住んでいた時に、電話が掛かってくる時はいつもお風呂場からで、電話口でぴちゃんぴちゃんと水の音が聞こえてきたと教えてくれた。
彼が電話を掛けていたというお風呂場

リビングでお茶を飲みながら話を聞いていると、友人の母親は彼が彼女と言っていた女性がいたことを話ししてくれた。私は友人の母親にその彼女と呼んでいる女性が、シェアハウスに住んでいた当時はまた友達の関係で、いろいろ相談を受けていましたと伝えた。友達と呼んでいたその女性が彼女になったことをすぐ察することが出来たのはきっと当時の彼の言葉が実直で隠し事のない人柄によるものなんだろうと感じた。
よくここで2人で呑みながら話をしていた

友人の母親は彼の持ち物のキーケースの中から、1つだけどうしても合うものが見つからないという鍵を出してきた。きっと自転車の鍵だと思うと。
自転車はきっと元は僕の物だと思う。彼に貸したまま返ってこず、そのまま彼とどこかに逝ってしまった。R.I.P

ささき



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